1970-12-17 第64回国会 衆議院 外務委員会 第2号
もっとも正式に具体的にアメリカ側から交渉のあったのは昨年の十月、アメリカ政府から吉野公使に申し出があった、こういう経過でございまして、ことしの六月に一たん決裂しまして、そうしてまた今日の新聞の報道で伝えられておるような状態になっておるのであります。この長い経過をとっておる日米繊維交渉が、一体どういうわけでこういう経過をとってきておるのでありましょうか。
もっとも正式に具体的にアメリカ側から交渉のあったのは昨年の十月、アメリカ政府から吉野公使に申し出があった、こういう経過でございまして、ことしの六月に一たん決裂しまして、そうしてまた今日の新聞の報道で伝えられておるような状態になっておるのであります。この長い経過をとっておる日米繊維交渉が、一体どういうわけでこういう経過をとってきておるのでありましょうか。
しかし、日米関係をよき状態に置きたいということは、これはわれわれの考え方でございますから、下田大使や吉野公使は、先方の状況を判断をするための接触は持っておりますし、大使館としては国務省当局ともいろいろの問題で常に接触はございますから、そういう間で何かの話が相互に、たとえばおまえのほうはその後どうだとかいうような程度の話は出ておると思います。
三月六日の本委員会で、吉野公使が帰りまして、吉野公使を招致した理由等についてのいろいろ説明がありました。それから五日に帰任するときに、政府の当時の態度等についても口頭をもって訓令を与えておる。
そこらの問題点をひとつおきまして、今日のこの繊維交渉の推移、吉野公使が、ケンドール私案についてならばいいのだという形のことを記者会見でちょっと言っておる場面がありますけれども、そこらのところを含めて、現状をまずお尋ねいたしたいのであります。
○大出委員 この辺でひとつ確認を求めておきたいと思うのですが、そうなりますと、この吉野公使の三日の発言といわれるケンドール案支持と受け取れる発言、交渉の基礎になり得るという言い方、これは真意は、ケンドール案支持ではないのだ。言の葉、表現の上でいろいろ受け取られた面があるようだけれども、つまりケンドール案支持ではないのだ、この点はいいですな。
そういうときにまた吉野公使がものを言ってみたり、ケンドール私案は交渉の基礎になり得る、私はそれだけならそれなりに大臣が否定される、そうかといって済むのですが、そのあとの新聞を見ますと、七日の夕刊ですが、これを見ると、サーモンドなるアメリカの上院議員が、六日、下田大使を招いて異例の書簡を手渡したというのです。
ちょうど吉野公使が帰国しまして、新しい政府の訓令を持ってワシントンに帰った日でありました。私が外務委員会で愛知外務大臣に質問をいたしまして、政府が新しい訓令を与えて吉野公使を帰したいきさつ等について詳細な答弁をしております。そのときに私はこういう提言をしたのであります。
○政府委員(三宅幸夫君) いずれ大臣がお見えになりましたら、最近の情勢を御説明されると思いますが、三月の上旬に吉野公使を交えまして外務省と通産省の局長ベースで議論したのが先般一部の新聞に報道されましたエードメモワールでございます。その議論の過程におきまして、大きな食い違いは私はなかったと、かように考えております。
ところが、けさほど各新聞を見ますと、その中に、一つは、ワシントンの吉野公使がトレザイス米国務次官補とお会いになっております。これには一つの譲歩案を持っていっておられる。しかも、その内容についても、どうも、一年間の制限はついておりますが、包括規制であるというふうに思います。
いまの問題でちょっと総理にお尋ねいたしますが、先般、吉野公使がこの問題で一時帰国されましたときに、この委員会でも問題になりました。で、政府の基本的なこの繊維交渉の態度は、あくまでも政府レベルであるものをきめて、それによって業者に押しつけるという、そういうものではない、あくまでも業者がお考えになることであるという、そういうことを総理おっしゃいましたですね。その基本的な態度は変わっておるかどうか。
それで、ほとんど政府は皆さまに対して話がない、このように理解しておるわけでございますけれども、たとえば吉野公使の追加説明、そういう十品目の内容等もいま出たわけでありますけれども、このようなことにつきまして、このように今度はアメリカに追加説明したい、このような内容で言うていきたいというようなことにつきまして、何か業界の皆さまに政府から話があったものでございましょうか、ほんとうに何ら話もなく進めていったものでございましょうかということについて
○加藤(清)委員 あなたは、知らぬ存ぜぬと言えばそれで事が足りると思って、先回私が本件についてここで質問をしました、吉野公使が持って帰った内容について、外交上の機密であるとあなたはお答えになった。そう言って逃げなさった。ところが、同じ日に、同じ時刻に外務委員会で堂森君が外務大臣に質問したら、外務大臣はそれをはっきり答えておる。
○沖本委員 少し話は飛びますけれども、三月十七日にアメリカの要求に対して吉野公使に訓令を発したということですが、その訓令の内容はどういうことでしょうか、その点を明らかにしてもらいたいのですが。
アメリカより、もっと将来おそるべき被害が想定される今日でありますから、当然のこととしてわが国の主要な産業の一つであります繊維産業を守る立場で対アメリカとの話し合いがなされることを私は期待をいたしておるわけでありますが、新聞の伝えるところによりますと、どうもここ若干の期間が日米間における繊維交渉の山場になるのではないか、言うならば大きな転換点にくるのではないかといわれておるのでありますが、先般来、吉野公使
先般吉野公使がこちらに参りましたときに、参議院の予算委員会でも出席を求めたけれども、出席をしないままアメリカに帰り、それから相当期間がありますから、外交的にいろいろ根回しもあった上で、きのうの夜これは全容が明らかになったと書いてありますね。
私が聞いているのは、この全文が内容的にそっくりそのままであるとか、どうとかというんじゃなくて、この対米覚え書き全文というやつは、あなたが参加をして吉野公使に持たしたその内容と変わりはないかということを聞いているわけです。そのぐらいの答弁はできないですか。
吉野公使が覚え書きを手交いたしましたが、あくまでも政府当局は従来の考え方を貫いていくという考え方のようでございますが一場合によっては決裂もやむを得ないというような強い態度で臨んでおるようでございますけれども、これに対して、この覚え書き手交に対しましてアメリカ側の態度は二、三日中に回答があるだろうということのようでございますが、この回答があるまで——正式に交渉中のことであり、はっきりできないのかと思いますが
従来からも政府といたしましては包括規制には絶対応じられないということをしばしば述べてまいりましたし、また今回、吉野公使が帰任いたしましてアメリカ側に提出した文書におきましても、特にその点を力説しておるわけでございます。
○北村暢君 その期待はわかるし、吉野公使もその間の説明を——日本側の意図というものをまず理解してもらうようにつとめていることは、これは私も知っているわけですが——そういう努力をしていることは認めますが、先ほど申したように、なかなか二、三日中に回答が来るということも、その日本側の説明を理解した上において回答が来るのではなくて、拒否的な回答が来るだろうということがまあ新聞にも予想記事として出ているわけです
○鶴見政府委員 ただいま宮澤大臣からお話がございましたように、先週の前半に吉野公使が帰ってまいりまして、そうしていろいろな作業も同時に一緒にやりましたが、時間的に最終的にはまとまるまでにはいきませんでしたので、先週の末に訓令いたしました。
その資料をめぐる疑問点の解明等につきましては、まだ接触が十分に行なわれていない、今回の吉野公使のメモランダムによりまして、そういった点についてさらに向こうの説明を聞きたい、あるいは資料の追加を求めたい、こういうことに相なっておるわけでございます。
○吉田(賢)委員 三月一日に帰ってまいりました吉野公使、これに、帰任いたしました際でしたかあとでしたか、訓令を出しております。これを共同作業なさったと考えるのですが、詳細なことは要りませんけれども、もう一ぺんおっしゃっていただけますならば、その訓令はどういう骨子になっておるのですか。
そしてただいまの御質問にお答えする前にちょっと一言申し上げさせていただきたいのでありますが、それは、今回きわめて短時間でございましたが、吉野公使を呼びましたのも、電信電話等では尽くせない状況もアメリカ側にあろうが、これもはだに触れて聴取したいと思いましたし、同時に各方面から寄せられております、対米外交上国民的なこれだけの大問題にされて、日本の国内のこの状況も、交渉に当たる、あるいは大使を第一に補佐する
特に昨日帰国をしておりました吉野公使が帰任をいたしました。そうしてきょうの新聞を見ましても、あるいは昨日の予算委員会において足立議員でありますか、一般質問で聞いておられました。吉野公使が帰任の際に、今後の新しい段階としての対米交渉の訓令を何か与えて帰任をさして、そして来週にもなれば、対米折衝を一そうに強く行なっていく。
○宮澤国務大臣 ちょっと私からお答えすることが適当かどうかと思いますが、かりにそういうことがあったといたしましても、私はないと思いますけれども、このたび吉野公使が帰ってまいりまして、十分わが国のものの考え方、雰囲気というものは知って帰りましたので、報告をいたしていることだと思います。
○加藤(清)委員 それが外務省、通産省とが合意に達したものであり、それを新聞は対案と称し、その対案を持って吉野公使が帰米された、こういうふうに受け取ってよろしゅうございますか。
○宮澤国務大臣 吉野公使も、この私どもの考え方の集大成の作業には最終の段階で参画をしてもらいましたので、考え方の大要は知って吉野公使は帰ったはずでございます。ただ、てにをはというような、文書になりますと、それが公使が帰るまでに間に合わなかったので、公使はそれを持って帰ったわけではない。正確にどういう趣旨の書類でありますか、これは必要があれば、外務当局からお答えをいただきたいと思います。
○足立委員 何ぶんどうも時間が足りないものですから論じ尽くせませんが、私は、きのう実は吉野公使の、アメリカにおける事情などもいろいろ伺いましたが、もう話の大部分は、アメリカ側の動きがきわめて激しい。
そこで、吉野公使に政府としての対案をどういうふうに持たしたかという、その次のお尋ねでございますが、まあ対案ということばにもいろいろ意味が広いと思いますけれども、いまるる申し上げましたように、やっぱり基本が肝心なので、いかなる意味でも包括的な規制というようなことを毛や化合繊全部について考えるような結果になるような案は、これはもう全然問題にならない。
そこで、外務大臣に伺いますが、吉野公使が帰朝いたしまして、いろいろな報告、情報等を入手されたと思いますが、きょう何か十一時ごろですか、飛行機で吉野公使は帰任されるようでありますが、結論としてどのような対案を吉野公使に持たせたのか、その点をひとつ御発表いただきたいと思います。
すでに、吉野公使の朝帰により、報告もお聞きになったことですから、総理の決意のほどをこの壇上より明確な政府の統一見解として示すべきであると思うのであります。 さらに、総理にお伺いいたします。米国側より日本が納得のいく被害事実の立証がない以上解決は困難であること、米国側が申し出ている包括規制方式はガット協定に反するから、これに対して明確な拒否の態度を明らかにすべきだと思うのであります。
それから第二点は、アメリカ側も依然としてなかなかきびしい状況にあるように自分としては見受けられるが、幸い吉野君を一時帰国を命じてもらったので、吉野公使から、いさい詳細に聞き取ってもらいたい。この二点が内容でございます。
○亀田得治君 ただいま委員長から吉野公使を呼ぶことについての結論の報告がありましたが、私としては非常に残念だと思います。本来こういう国民が非常に関心を持っておる問題、そういうことについて国会が十分審議を尽くしていこう、これが非常に大事なことなんですね。理事会の模様等を聞きましても、筋としては自民党の諸君も賛成をされたように聞いております。しかるにもかかわらず、それが実現できない。
○亀田得治君 あまり外務大臣に最終段階でぐちを言うようなことは申し上げませんが、吉野公使が下田大使の大臣あての書簡を持って来られた、私的な書簡であれば、そんなことはお尋ねしませんが、これだけはひとつここでどういう内容のものか、結論はどういうことを言っておるのか、それを公式にはっきりしてほしいと思うのです。公使が来られれば、吉野公使に直接これは聞きたいところなんです。
わざわざあちらから呼ぶというのもたいへんでしょうから、たまたま吉野公使が帰っておるわけですから、ぜひこの予算委員会に、本日午後でも出席してもらって、直接われわれから日本大使館の考えておる考え方、その背景をなす米国内の動き、事情、そういったようなことを参考に聞きたいと思うのですね。参考人というかっこうでもけっこうだと思います。この点ひとつ委員長に取り計らってほしいと思います。
○亀田得治君 通産大臣に一言お伺いをしておきますが、業界では、吉野公使の発言などに非常に強く反対をいたしております。また、通産省においてもそういう考え方のようであります。私は、その線をきちっとこれは守ってほしいと思うのですが、通産大臣の所見を確かめておきたいと思います。
吉野公使が帰国して、そうして、何らかの提案を日本としてはすべき段階であると思うと、こういうことを主張いたしております。外務大臣も当然、吉野公使からその内容なり理由、背景等についてお聞きになったと思いますが、この際、この場でひとつ詳細にその点を説明してほしいと思います。それに対して外務大臣としては一体どういうふうに対処しようとしておるのか、あわせてその態度についてもお伺いしたいと思います。